痛車(いたしゃ)とは、車体に漫画・アニメやゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車や、あるいはそのような改造のこと[1][2][3][4]。萌車(もえしゃ)とも呼ばれる[1][5]。
同様の改造を施した原付やバイクは痛単車(いたんしゃ)と呼ばれ、自転車の場合は痛チャリ(いたチャリ)と呼ばれる[1][6][2][7]。また、似たような装飾を施したラッピング電車を痛電車(いたでんしゃ)などと呼ぶこともある[8][9]。
痛車とは「見ていて痛々しい車」という意味が込められた俗語であり[2][10]、恥ずべき行いを「痛い」と表現する俗語に由来するものである[11]。イタリア車を意味する「イタ車」の語感に掛けた洒落であるとも言われる[6][2]。いわゆるおたく文化から発祥し[12][13]、アニメやゲームに対する個人のファン活動の一環として行われているもので[3][14]、描かれるキャラクターは萌え絵の美少女キャラクターなど[6][12][13]、「2次元」などと俗称される、平面上に描かれたイラストをモチーフとしたものが代表的である。場合によっては軽トールワゴンやミニバンといった自動車にマフラーなどのパーツを取り付けた改造車のことを指す場合もあるが[要出典]、一般的には前者のものを指す。多くは乗用車で行われるが、トラック、バスなども存在する。
こうした車両が「痛車」と呼ばれ始めた経緯については、揶揄の意味で用いられ始めたとも、オーナーの自虐として用いられたとも言われるが、諸説があり定かではない[12]。当初は愛好家同士のみで通じる隠語のようなものだったが、雑誌等への投稿により広く認知されるようになった。模型などの商品化や専門誌の出版、痛車をテーマにしたイベントも行われている[2]。実際の痛車は、アニメの舞台のモデルとなった場所(ロケ地巡り、「聖地」などと俗称される)や[15][16]、コミックマーケット開催日3日目の国際展示場駅の前や駐車場[6][17]、週末の東京秋葉原[18][19]などに停まっているのを実際に見ることができる。
こうした車両はアニメやゲームの宣伝車のように装飾されている場合もある[14]が、多くは個人による趣味の一環として行われているものである[3][14]。中には公式な広告活動のための車両に痛車風のデザインを取り入れたり、自ら痛車を銘打った宣伝活動が行われたりする例もある[20][21]が、単なる宣伝カー、デコトラ、ラッピングバスは痛車とは異なる定義である。
痛車はおたく文化の一種として受け取られており[12]、おたくの興味の対象としては認知されていないような一般企業のキャラクターや、例えばドラえもんやポケットモンスターなどの広い年齢層を対象にしたファミリー向けの作品、萌えキャラクターが登場しないロボットアニメなど、マニアックな要素のない作品は痛車の題材にならない[22]。またアイドルなど実在の人物を描いたものが痛車として紹介されることはあまりないが、アニメやゲームに出演している実在の声優を題材にした例もある[23][24]。
[編集] 痛車に対する評価
痛車に対する認知度が上がると、痛車を扱うビジネスも出現するなど盛り上がりも見せている[2]。一方で痛車に対する世間からの評価は、
小児の体重減少
- 一種のアートとして評価する場合
- 不可思議なものとして見られる場合、さらに悪趣味と嫌悪する場合
- 冷やかしの対象となる場合
- 一般車にまぎれると目立つ、自分はやらないが楽しい
などがあり一様ではない。
時折、ボディに無数の傷を付けられる、ステッカーを剥がされるなどといった「痛車狩り」も起こっているという報告がある。[25]。なお、実際にこのようなことを行うと器物損壊罪となる[25](「オタク狩り」も参照)。
[編集] 痛車の手法
[編集] カスタムの傾向
痛車は大きく以下の2つに分かれる。
再:減量治療ケヴィントルドー
- 「一般的な痛車」
- 車のオーナーが「オタク」と認識できる程度のカスタマイズを行う(ウケ狙いも含む)。後述の「走り屋風の痛車」のようなカモフラージュを行わず、あえて痛車であることを主張する。現在はこちらが大半を占める。
- 既存カスタムカーを強く意識したもの
- 「走り屋・レーシングカー風の痛車」
- レーシングカーをモチーフにする、あるいは「走り屋」やスポコンを意識したカスタマイズを行う。作品名やゲームメーカーロゴ等のステッカーを、チューニングカー風にフロントドア前側やボンネットなどに配置したり、ラリーカーやGTカーのデザインをベースに、選手名の表記などを好きなキャラクターの名前に置き換えたりする傾向にある。パーツメーカー等のロゴを模したパロディステッカー(5ZIGEN→2ZIGEN等)も、定番のアイテムとして多用される。走り屋風の痛車のルーツは、2000年前後から出没し始めた痛車達がルーツの1つであると言われている。現在でも数多く現存しており痛車のルーツとして知られている、また地域によっては先に記載の「一般的な痛車」よりこのタイプの痛車が多い所もある。なお、この場合単な� ��見かけ倒しではなく車両・オーナーが本物のチューニングカー・走り屋であるケースも珍しくなく、時折痛車だけでのサーキット走行会も開催されている。さらに今日に至っては、逆に痛車化されたレーシングカーが登場するほどにまでなっている[20](レーシング痛車を参照)。
- 走り屋系以外のカスタムカーを意識したもの
- 「走り屋・レーシングカー風の痛車」
[編集] 既存カスタムカーとして見た場合のカスタム度
- これに関してはオーナーにより著しい差がある。ステッカー関連以外全くノーマル車である車両がある一方で、中には「痛ドリ車」など、一般的な既存ジャンルのカスタムカーとして十分通用するほどの車両も珍しくない。また前述のようにステッカーや塗装などの視覚的手段を活用するジャンルだが、そのステッカーにはスポコンやD1マシンのバイナルグラフィックス、あるいはラグジュアリーカーに見られるロゴステッカーなどの手法を意識したものもある。
- また多連モニターを活用することも多いが、他のジャンルではおおむね車載専用品が使用されるのに対し、痛車の場合はTVまたはPC用の薄型ディスプレイが使われることも多く、ノートPCを設置することもある。中にはPCそのものを車両に組み込んでしまう場合もある。理由として、オタク層の中には自作PCに詳しいユーザーが多いことが挙げられる。
[編集] ベース車に関して
- 平面が大きくてステッカーなどが貼りやすい、四角い箱型の車種が多い[26]。
- 既存カスタムカージャンルに存在しがちな「定番車種」と「マイナー車」の垣根が他ジャンルほどは感じられず、どんな車種でも楽しんだもの勝ちという雰囲気さえある。その背景にはそもそもステッカー&ペイントワーク自体がいわばワンオフまたは汎用品であることがあると思われる。前述のジャンル同様、車種も軽トールワゴン/ミニバン、スポーツ指向、高級セダン、トラック、さらには既存のカスタムカージャンルでは殆ど見かけないいわゆるファミリーセダンやバス、軽トラなどとベース車も多様である。
- 前述のように既存カスタムカージャンルとの掛け合わせを行うユーザーも相当数存在し、総じて言えば手法や車種に関して自由度の高いカスタムカージャンルといえる。
- ただし既存ジャンルと掛け合わせる場合、その車種選定やカスタム手法は走り屋系ならチューニングカー寄りとなるように、往々にしてそのジャンルの影響を受ける。
- 改造対象となる車種はスポーツカーが多いが、1BOXカー、セダンと多岐にわたる。スポーツコンパクト(スポコン)、ラグジー、VIPカー、バニングといった一般的なカスタムカースタイルとクロスオーバーさせた痛車も現れ始めている。また1980年代以前に製造された旧車、あるいは外国車をベースにした痛車も存在する。さらには、主として観光バスをベースにした「痛バス」なるものも少数ながら存在するが、個人で所有することが困難であるため、趣味の任意団体(サークル)所有とされるのが通常である。企業の広告目的や運輸業者のイメージ戦略により痛バス風に仕立てたものは前述のとおり「ラッピングバス」と言われ、「痛バス」とは言わない。さらに農業用トラクターもベースにする者がいる[27]。
[編集] 装飾の手法
描かれる題材はゲーム(特にアダルトゲーム・ギャルゲー)・漫画・アニメのキャラクターや関連するロゴ、それらの製作会社・ブランド名のロゴなどがある。ボンネット・ドア・リアガラス・リアウイングなどにカッティングステッカーやカラーステッカーを貼り付けたりエアブラシなどでの塗装を行っているものがほとんどである。すぐに取り外せるようマグネット貼付で行う場合もある。マグネット以外でも、カッティング、フルカラーをイベント前日に貼り、イベント終了後は剥がす例もある。
ライトアップなどの一般的なドレスアップがあわせて行われることもある。
キャラ系の作例としては、次のようなものがある。
痛みのチーム
- 多くの痛車がこの方法を用いた装飾を行っている。またオークションなどでも多数出回っており、カッティングシートを購入せずとも完成したものを入手することも比較的容易な為、初心者を始め、痛車の装飾には多用される。
- 業者などに依頼し、フルカラーステッカーまたはエアブラシアート(塗装)を用いるもの
- こちらは比較的上級者向けの本格的なものであり、カラーである故に仕上がりに期待できる反面、車体外装用の特殊なシートやインクを用いるため、コストが高くなるデメリットがある。
カッティングステッカーやフルカラーステッカー、エアブラシなどによる装飾の欠点としては、次のような要素がある。
- 面積が大きいステッカーを使う場合、どうしても気泡が入り浮いてしまうため、張り方次第では汚く見えてしまうことがある。このため、中にはプロに依頼してステッカーの制作から貼り付けまでを一貫して行う方法もある。
- アダルトゲームやギャルゲーなどのキャラクターを書く場合、「同一タイトル(またはシリーズもの)」「同一ブランド(メーカー)」のキャラクターにするなど明確なコンセプト・テーマの統一性を出さないと車のデザインが破綻する恐れがあり、その補正にもコストがかかるため、慎重な作業が必要である。
- エアブラシでの装飾を行う場合、ボディに直接塗装を施すため、完全に装飾を消すにはボディ再塗装などの後々のコストも非常にかかる。
- ゲームメーカー及びアニメ制作会社の会社ロゴについては、商標などの理由から公式HPなどで使用を規制しているメーカーもあるため、商標権や著作権などの知的財産権に絡むトラブルの恐れがある。
以上の作例は一番典型的であるが「観衆受け」を重視しているため、基本的に車のデザインとしては破綻している痛車が多い。それ以外にも各種のロゴ、デザイン化したキャラクター名などで装飾した場合、一見しただけではそれと分からない場合がある。これは広義の痛車とみなされる場合が多いが、否定する者もいる。結局のところ様式を定義する機関やメディアがないため、自己の判断や周りの意見で痛車か否かを判断しているのが現状である。またアダルトゲームまたは家庭用ゲーム専門のメーカーをスポンサーにしてレース活動をしているチームも存在するが、そのゲームのキャラクターがデザインされた車両も痛車と呼ばれることがあり定義が曖昧である。
内装もオーナーの嗜好によりさまざまだが、特に痛車で見られるケースとしてぬいぐるみだけでなくキャラクターやコスプレを模倣した等身大のフィギュア(ラブドール)を乗せる、シートカバーにキャラクターがプリントされた等身大シーツや抱き枕を流用する点が挙げられる。この他にも、キャラクターが着ているコスプレそのものを載せたり、クッション等を載せることもある。さらに、電気系統では、単純に光を放つためのLEDやネオン管、さらには、カーオーディオ・AVシステムに力を入れる者も多く、側面や後部の窓に液晶ディスプレイを設置して映像(アニメ)を流し、そのためにパソコンを車載する例も見られる。
ナンバープレートも希望ナンバー制度を利用して作品やキャラクター、企業・団体などに関連した語呂合わせの番号で登録することがある。
[編集] 痛車の歴史
1980年代にはすでにそれに類するものが存在していたが、多くの人に目撃されるようになったのは1990年代後半からである。アニメの音楽CDやぬいぐるみを車内に置いたり、タイトルロゴや作中で登場する組織・団体のエンブレムのステッカーを貼る車が増え出していた[2][13]。一部に伝説や幻とまで言われた車が出現したりもしたが、この頃はあくまで個人レベルでひっそりと実行する者が大半だった。
従来、熟練した職人しか行えなかった車体の装飾が、伸縮性粘着シートと大型カラープリンターの普及と、インターネットでの画像素材の流通により、手軽にできるようになっていった[26]。2000年代に入ると車体に大きくキャラクターを描いた車両が登場した[2]。萌えアニメやアダルトゲームのヒロインなどの萌えキャラをモチーフにしたステッカーや製作会社のロゴをエアブラシで直に塗装したりフルカラーのシールで貼ったりと、その内容はより過激さを増す[13]。さらにはインターネットの普及でその存在が多くの人々に知られ、コミュニティも形成された。
痛車人口が増えるにつれ痛車オーナーが集まるチームが次々と結成され、それらのチームに所属する人々も増えていった。その陰で無意味な派閥争いや抗争、暴走行為、国際展示場駅前や秋葉原等での違法駐車、イベント開催中の駐車場での騒動等が発生するなどの問題も発生した[要出典]。またその存在感の強さから目立ちやすく、マナーの悪さが目立ってしまうため悪印象を抱かれることも多い[要出典]。このため団体の結成や所属を敢えて避け、個人レベルでひっそりと愛好する人々も多く存在する。
なお、"チームではなくあくまで共同体"と自称している所もあるが客観的にはチームにしか見えないという奇妙な集まりもある。[独自研究?]
近年では走り重視のチューニングを行い、東京オートサロンといった萌えとは関係のない自動車イベントにも見られるようになった[28]ほかBee☆Rといったチューニングショップのデモカーにあしらわれることもある。
2005年、萌えろDownhill Night 2のウェブサイトの愛車投稿コーナーで、痛車の投稿が半数近くを占めていた。このことから、当時すでに愛好家の間では相当広まっていたと推測される。
2007年夏のコミックマーケット会期中には、東京ビッグサイト付近で展示イベント「あうとさろーね有明2007夏」が開催された。以降、2009年夏のコミックマーケット76を除き、コミックマーケット期間に並行して開催されている。
また2006年から毎年7月に岐阜県可児市ふれあいパーク緑の丘にて「萌車ミーティング」が開催され、2008年は全国から約600台の萌車が集結した。2009年から場所を郡上市のめいほうスキー場へ変更し、約1000台程の萌車が集結する[7]。2008年11月9日には、芸文社のムック「痛車グラフィックス」主催の「痛Gふぇすたinお台場」がフジテレビ本社裏の駐車場にて開催され、約500台の痛車が集まった。中でも注目の車両は、平城遷都1300年祭応援キャラクター「せんとくん」のお兄さんの「鹿坊」(ろくぼう)くんが考案したという触れ込みの、Ferrari F430 spiderだった[29][30]。これは世界中のネットユーザーを中毒にした「ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)」とイタ車(イタリア車)の頂点に位置する「フェラーリ」の最強の組み合わせということで、フェラーリを痛車のベースにしたとのことである[29][30]。このフェラーリはレンタカーで、イベント終了後その場で全てステッカーを剥がして帰ったため、痛車乗りからは冷ややかな目で見られている[要出典]。
上記以外にも各地で多数の痛車が集合してオフ会が開催されており、オフ会の様子がローカルワイドニュース等で特集される事も少なくない。その中でも岡山市南区にある「平田食事センター」は痛車の集まるスポットとして知られる[要出典]。
2008年時点では、一説によれば痛車の愛好者は、潜在的な層も含めると5万人以上であるという説もある[31]。また日本国外の愛好者の存在も認知されるようになった[32][31]。
[編集] レーシング痛車
モータースポーツの現場にも痛車風のデザインの車両や、「痛車」であることを銘打った車両が登場しつつある。2007年、国内最高峰カテゴリー初のレーシング痛車として、ADVANらき☆すたランサーが全日本ダートトライアル選手権に参戦。2008年4月、メロンブックスBRIGキャッツDLシティが全日本ラリー選手権第1戦ツール・ド・九州に参戦しクラス優勝したのを皮切りに、8月にはSUPER GT第6戦鈴鹿1000kmにクリプトン・フューチャー・メディアの初音ミクをフィーチャーしたカラーリングのBMW・Z4が出場。さらにSUPER GT第9戦にGT300ランキング1位のMOLAレオパレスZが鏡音リン・レンをフィーチャーしたカラーリングで参戦している。さらに2012年にはもう一つの最高峰であるフォーミュラ・ニッポンにおいてもProject μ/cerumo・INGINGがオリジナルキャラクター山口美羽を車体に配し、レース参加車としては史上初の「痛フォーミュラ」が誕生した。
なお、メロンブックスBRIGキャッツDLシティは、2008全日本ラリー選手権の舗装イベントにJN-1クラスで出場。第1戦・唐津(佐賀県)、第2戦・久万高原(愛媛県)、第3戦・南丹(京都府)の3つのイベントで3戦連続でクラス優勝を収め、モータースポーツ史上初となる国内最高峰イベントでの痛車によるクラスチャンピオン獲得を成し遂げた。ツール・ド・九州2008 in唐津パンフレット内・エントラントリストでは、ドライバー、コ・ドライバー共に自らの車両のことを「痛車」と称している。
[編集] レーシング痛車の例
- その他「レーシング痛車」の例
[編集] ゲーム内で作る痛車
2007年頃から、ゲーム内の車両にユーザー独自のペイントを施すことが可能なレーシングゲームを用いて、痛車風のデザインを施すユーザーの存在が認知されるようになった[13]。ただしオンラインゲーム上でこれを用いる場合、著作権の問題を理由に、場合によっては運営・メーカー側も何らかの対策(ペナルティ)を用意している場合もある。中には一定の条件を満たすことにより、あらかじめ収録されていた痛車が使用可能になるレースゲームもあるが、これらは自社のビデオゲームのキャラクターを使用しているものがほとんどである。
- 家庭用ゲーム
- アーケードゲーム
- バトルギア3・4 - PNG形式の画像をステッカーとして貼ることができる。バトルギア4では著作権が存在するキャラクターをステッカーにした場合問答無用で削除されるだけでなく、当分ガレージ機能が停止される上に「ペナルティ期間中」と書かれたステッカーを貼り付けられてしまう。ただ実態としては、削除されるのはほんの一握りの様である。
- R-TUNED:Ultimate Street Racing
- GTI Club supermini Festa!
- PCゲーム
- 萌えろダウンヒルナイト BLAZE - ゲーム内のデータを差し替えることによって痛車にすることが可能である。MODなどを使えば、大抵のPCゲームで同じことが可能であるが、この作品では限定特典のCDに痛車仕様のデータが収録されていた。
- ネットゲーム
- ドリフトシティ - ゲーム公式サイト内でドレスアップコンテストが行われたことがあったが、コンテスト内では漫画のキャラクターなど、第三者が著作権ほか知的財産権を所有する画像等の利用を規制していた[35]。オリジナルでないキャラを使用している痛車はエントリー禁止と解釈できる。
[編集] 模型で作る痛車
2008年には青島文化教材社より痛車を題材にしたプラモデルが発売された。2008年1月の新商品として青島文化教材社から涼宮ハルヒの憂鬱のキャラを描いた痛車(ベース車両はRX-7(FD3S))[36][37]、続いて同年4月には第2弾としてスプリンタートレノ(AE86)をベースに『ToHeart2』のキャラを描いた痛車[38]、そして第3弾で マツダ・ロードスターをベースにした『らき☆すた』痛車[19]と、発売1年強で正規7種+α(トラック)をリリースしている。さらに同社は「痛車」を商標登録に出願し、2008年6月27日に登録された[39]ほか、ミニカー、デカールのみのシリーズも発売された。
後発となったフジミ模型はコトブキヤと手を組み、痛車プラモデルのシリーズを発売したほか、グッドスマイルレーシングからもデカールが多種類発売された。タミヤ模型からは、痛車ミニ四駆としてピアプロとのコラボ企画で初音ミクおよび鏡音リン・レンをあしらった車両が発表された。ベース車はトルクルーザーと推測される。また当該車両以外のモデルやラジコンでペイントや自作デカールにより手を加えた痛車を作る者も増えてきている。
ただし、ラジコンに関しては元々ボディにポリカーボネートという透明な素材を使用し塗装する際は裏から塗装するという技法を用いることから、アニメのセル画の要領でボディにキャラクターの輪郭線をトレースし裏から着色してアニメのキャラクターをボディにあしらうという愛好家が1980年代頃から既に存在し、痛車という言葉が存在する前はキャラボディと呼ばれ[12]、ラジコン専門誌であるRCマガジンの読者投稿のコーナーでもしばしば取り上げられていた。
[編集] 痛車を取り上げた書籍・雑誌・写真集
- 専門誌等
- 『痛車Magazine』(造形社)
- 『痛車グラフィックス』(芸文社)
- 『痛車倶楽部(仮)』(ネコ・パブリッシング)
- 『痛車Style』(学研)
- 『痛車王』(ぶんか社)
- 『痛車ろーど』2007春号(ソフトバンククリエイティブ)
- 『痛車でいこう!!』(ヤングマガジン連載)
- 『痛車 ita☆sha』iPad写真集 - 坂口トモユキ 開発: Digital Adventur
- 専門誌以外のクルマ雑誌
- 『OPTION2』2007年3月号(三栄書房) - 最近では読者コーナーを中心に痛車関係の話題が増えてきているほか、2010年後半からにかけてドリームクラブとのコラボマシン(S13/S14シルビア、Z30ソアラ)を制作している。
- 『VIPSTYLE』2009年2月号(交通タイムス社)
- クルマ雑誌以外
- 『DIME』2009年3月号(小学館)
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