病院を先延ばしにしていた人でも、ほとんどの人が7週までには初診を終えているはずです。それもそのはず、今週の終わりには生理が遅れてからすでに1ヶ月も経っているのです。
気づいてますか?
あなたのおなかの中で、赤ちゃんはもう40日近くも生きているんですよ!
心拍の確認
妊娠7週の大きな出来事といえば、遅い人でも赤ちゃんの心拍が確認出来ることです。心拍動とは赤ちゃんの心臓の鼓動のことをいい、心拍が確認されると流産の確率が一気に少なくなります。(その後の妊娠継続の可能性は95%程度といわれる)
超音波によってモニターに映し出された赤ちゃんにチカチカと動きがあれば、心臓が動いていて赤ちゃんが元気に育っている証拠です。心拍が確認出来れば、もしその後に切迫流産と診断されても、多くの場合は安静にしていれば自然に軽快します。
頭殿長 crown rump length
赤ちゃんの大きさを調べる方法が頭殿長(CRL)です。測定方法は、頭骨のてっぺんからお尻の突出部の中点までの長さを測り、これによって妊娠週数を逆算ないし補正していくことになります。
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病院でもらった超音波写真に、「CRL」と書かれている数字が赤ちゃんの大きさです。妊娠7週ですとCRLは、7ミリから16ミリくらいの間の数値になっているはずです。
8週以降の赤ちゃんのCRLの目安になるグラフを掲載しておきます。
(SD=妊娠齢の平均値-標準偏差の1.5倍)
妊娠7週の赤ちゃん
まだ指はありませんが手のひらや足が形成され始めて、やっと人間らしくなってきます。目や耳や上唇の形成も始まり、頭と胴体が区別され始めて2頭身になります。
「くの字」に丸まっていた胴体が、再びまっすぐに伸びてきます。脳や、腎臓、胃などの臓器も徐々に分化していきます。心臓は4つの心房に分かれていき、肺動脈から大動脈が分離します。7週の終わりには、器官形成の最も重要な時期が終了します。
CRL13ミリの赤ちゃん
7週の主な症状
つわりと妊娠悪阻
つわりの症状が本格化して、辛い毎日を送っているかもしれません。つわりで1番苦しいのは周りの理解が少ないことです。
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つわりの原因は、hCGの大量分泌、エストロゲンなどの性ステロイドホルモンの急激な上昇が関係していると考えられていて、一般的には5〜6週から始まり16週くらいまでには自然治癒することがほとんどです。
「病気ではない」「誰でも通る道」と自分では言い聞かせても、実際には我慢できないほどの「つわり」に悩まされる人も多いはずです。
「1日に何度も吐いてしまう」「体重が5キロ以上も減った」「何日間か固形物を食べていない」などの妊娠悪阻の症状が出ているなら、病院に点滴を打ちに通ったり、思い切って入院を考えてみるのも1つの方法です。
また実家に理解がある場合は、少しのあいだ里帰りする人もいるようです。つわりは必ず終わりが来ると考えて、決して無理をしないことがストレスをためずにつわりを乗り越える「コツ」でもあります。
つわりの症状がない!?
中にはつわりの症状が全くない人もいます。それはとてもラッキーなことなのですが、しかし「つわり」の症状が出ないと、赤ちゃんが育っているか不安に感じてしまうのも事実です。
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「つわりは赤ちゃんが育っている証拠」とよく言われるのが原因ですが、つわりがあっても流産してしまうこともあり、イタズラに神経質になる必要はありません。全妊婦さんの2〜3割の人は全く「つわり」を感じません。
便秘
妊娠によるホルモンバランスの変化で、腸の筋肉が緩むことによって便秘が起こります。または子宮が大きくなり、腸が圧迫されるからです。また妊娠による運動不足から便秘になることもあります。
食物繊維の豊富な野菜や根菜、海藻類などを積極的に食べるようにしてください。適度な運動を取り入れて、便意を感じたらすぐにトイレに行くようにします。また寝起きの水分補給も効果があります。
肌荒れ
妊娠すると女性ホルモンの変化で皮脂の分泌が増えるようになります。そのため肌が乾燥したり脂っぽくなったり、吹きでもが出来たりシミになったりします。
刺激のない洗顔料で洗顔をこまめにして、いつでも肌を清潔にしておきます。バランスのいい食生活や十分な睡眠も大切なことです。肌荒れの症状が出ていない人も、今後も肌が荒れやすくなるので低刺激のスキンケアを使うほうが安心できます。
妊娠中は「自分の体が子供の頃に逆戻りした」と考えて、ともかく体のいいものを取り入れる「クセ」をつけてください。またこれは出産後の赤ちゃんへのケアの練習にもなるはずです。
おりもの
妊娠中にはおりものが増える傾向がありますが、その変化は人それぞれで特に決まったパターンというものはありません。基本的には透明で水っぽい「おりもの」が多いようですが、黄色だったりドロっとしていても異常ではありません。
ただかゆみがあったり、白色でカスカスな粉のような「おりもの」の場合は、カンジダ膣炎の可能性があります。いずれにせよ検診のときに1度は「おりもの」について相談しておくと、いい助言をもらえるはずです。
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