6.肥満は遺伝とあきらめている人の為に
「親が太っているから、やせるのは無理!」とダイエットをあきらめている方も多いようです。
肥満は本当に遺伝によって決定するものなのでしょうか?
ある統計によりますと両親が太っていて子供が肥満児になる割合は8割、母親だけが太っていて、父親が太っていない場合の子供の肥満は6割、父親だけが太っていて、母親が太っていない場合の子供の肥満は4割となっています。
さらに両親とも太っていない場合、子供の肥満の割合は1割しかいないとなっています。
この統計からみると確かに肥満と遺伝は関係がありそうです。
しかし、体型がそのまま遺伝するでしょうか?もし、肥満が遺伝によって決定するとしたら、肥満になるためのどんな遺伝子が子供に遺伝していくのでしょうか?
ワシントンDCの痛み会議2007年6月
ほっそりさせるホルモン「レプチン」
肥満を研究する学者の間に、人間のからだの中には脂肪組織を一定に保つためのコントロール機構があり、脂肪組織の量 は遺伝的に決められていると考えるセットポイント仮説がありました。 1994年、肥満遺伝子の一つである「ob遺伝子」の存在がアメリカロックフェラー大学のジェフリー・フリードマン博士によって発見され、「ob遺伝子」が体脂肪コントロールの鍵を握ることが明らかになったのです。 食べ過ぎて脂肪組織の量が増えると、「ob遺伝子」が働き、脂肪組織からレプチンというホルモンが分泌され、脳の視床下部のレプチン受容体に結合します。その結果 、脳の満腹中枢に「もう食べなくてもいいよ」という合図が送られ、エネルギーをどんどん消費して、脂肪組織の量 をもとのセットポイントに戻してくれるのです。しかし、このob遺伝子に異常で正常な構造のレプチンが分泌されず、通 常の3倍以上に成長してしまうマウスから発見されました。
人間の肥満に影響する遺伝子
黄熱病予防接種メイン
しかし、人間の肥満者は、このob遺伝子の異常は極めて少なく、レプチンは十分に分泌されているが、このホルモンの受け皿になる視床下部のレプチン受容体に異常があるために体脂肪を一定に保つことができないことがわかりました。 このほかに肥満の原因になる遺伝子異常は、β3アドレナリン受容体の異常です。昼間、交感神経の働きが活性化すると、熱が出て体温が上昇します。このとき、褐色脂肪細胞の表面 にあるβ3受容体にアドレナリンが結合して熱が発生し、白色脂肪細胞では中に蓄えられている中性脂肪が分解されます。最近、日本人の5人に1人の割合でこのβ3アドレナリン受容体異常が発見されました。この異常があると、交感神経の刺激があっても体温が上がらず、脂肪も分解されないので、それだけ太りやすいことになります。 このβ3アドレナリン受容体の異常は、白人には8%、フィンランド人では12%、アメリカのピマインディアンでは31%の割合で発見され、肥満につながる要因の一つと考えられています。
肥満の原因は生活習慣7割、遺伝3割
動的栄養の減量
しかし、専門家の間では、肥満の原因は生活習慣7割、遺伝3割ではないかと考えられています。 なぜならば、まず遺伝が肥満の原因であるならば、父親と母親の肥満率と子供の肥満率で差は生じないはずだからです。 しかし、母親の肥満の家庭の方が肥満の率が高いというのは、家庭で料理する役割を母親がになっているということは、その母親の食生活の好みなどが影響していると考えられるからです。例えば、フライや脂っこい料理が好きな母親の家庭の食卓にはそのような料理が機会が多いことでしょう。 また、母親が活動的で子供を連れて外出する機会が多い家庭と、外出嫌いな家庭では日常的な運動量 にも差が出てくると思われます。このような食生活や運動面などで母親のライフスタイルが子供の肥満に関係していると思われます。 このような理由から専門家は肥満の原因は生活習慣7割、遺伝3割だと分析しています。ですから、できる限り、太りにくい生活習慣を意識していくことが重要だと思います。 しかし、前回述べましたように、非常に深いリッラクス状態でイメージしたことは優良遺伝子の読み取りに影響を与えますので、イメージングの方法をマスターすることにより、遺伝子に影響を与える方法が確立されようになると私は考えます。そのようなヒューマンソフトテクノロジーの研究が今後ますます重要なテーマになることでしょう。
肥満原因を把握し、効果的なダイエットを
ダイエットで最も大切なことは、自分の肥満の原因を明確に把握することです。肥満は結果 として現れている現象であって、必ず原因があります。 元気の出る館グループの「ダイエットカウンセリングルーム」では、一人一人の体質チェック、心理特性チェック、生活習慣チェックを行い、専門のカウンセラーが依頼者の相談に応じて、ダイエットプログラムを提示します。 まず、体質チェックで各臓器の活性度が把握できれば、脂肪太り、水太り、代謝の不活性など肥満の体質的な原因チェックが出来ます。 さらに、心理特性チェックを行えば、どのような人間関係がその人のストレスの原因になっているか、その解消法はどうすれば良いかがわかります。 また、その方のそれまでの人生の中で培った価値観や思い込みなど、ストレスや自信喪失の原因となっているような考え方、物事のとらえ方などをご本人に確認して頂き、より妥当な「とらえ方」に置き換える神経情報の整理をカウンセラーがサポートしていきます。これが解消しますと、心理的に非常に楽になり、「ながら食い」「やけ食い」などの習慣が改善されていきます。 さらに、生活習慣チェックを行いますと、普段何気ない習慣の中の改善すべきポイントが明確になります。カウンセラーは強制しませんので、ご本人のペースで改善案を作成します。 私たち私達グループのダイエットカウンセラーがご本人の希望や目標をもとに、体質、性格、生活習慣に合わせたダイエットプランの作成をサポートしますので、効果 的なダイエットに取り組むことが出来ます。
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